昨日の続きで下記の書籍の感想を書きます。
ちなみに昨日の記事はこちらです。
昭和の時代のヒーローは全国民が知っていました。
長嶋茂雄といえば当時の子どもはみんな憧れ、尊敬していました。
テレビが貴重なものであり、放送される番組の中に出ている人たちは
なにか特別な存在に見えるのでしょう。
さらにそこで大活躍をしているとなれば、それはもう大ヒーローと言っても
過言ではないでしょう。
しかし、時代は変わりました。
昔のようなヒーローはいなくなったのです。
テレビは昔のような絶対的なものではなくなり、
インターネットでも本当に様々なサイトがあり
日本のサイトだけでも一生かかって見きれないほどの情報量があります。
このような世の中では全国的なヒーロー、昔の長嶋茂雄のようなヒーローはもう誕生しないでしょう。
お山の大将のように、少数のグループで尊敬を集めるヒーローにはなれるでしょう。
ヒーローになるハードルは下がったのかもしれません。
最近ではYoutubeなどでゲーム実況をしていただけで人気者になれる世の中です。
しかし、これからは昔のような絶大的なヒーローは生まれないでしょう。
全国民が同じように思うことはなくなるでしょう。
わたしはこれはいいことだと思います。
1億人もいるのに全員が全員同じ感情を抱く評価というのは少々気持ち悪いです。
この本では真のヒーローがいなくなったことを嘆いているのですが、
別のところでは現代人が流行に乗っかりがちでみんなが同じ方向を向いているのが気持ち悪いと書いています。
つまりは人は今も昔も性質は変わらないということなのでしょう。
自分の周りの人間が向いている方を向きたい。
周りと一緒がいい。
それが人間、日本人の本質だということです。
昔と今は変わったかもしれませんが、人間はそう簡単に変われないのです。