ものごとにぷらす

生活をよりよくすることを書く

「超思考」北野武著

北野武氏の著書である「超思考」を読んでみました。

北野武氏はビートたけしとして、芸能界では絶大な地位を築いています。

そんなたけし氏ですが、最近は映画監督や画家として才能を発揮されており

多才さを発揮しています。

超思考

超思考

 

 

そんな才能の塊のようなたけし氏ですが、独特の世界観を持っているようです。

こちらの本にはいろいろな視点から彼の考えがわかるように書かれています。

おそらく、多くの人には理解されないのではないかと思います。

今の日本人は文化的に劣化しているのではないかということを本全体を通して言いたいなのだと感じました。

現在の世の中は冗談が通じない。ちょっとしたことでも大きな問題になる。

本質的なことを偽物で巧妙に隠し、建前だらけの世の中になってしまった。

そんな空気を彼の独自の視点から歯に衣着せず、ばっさりと切っています。

この本に書かれた内容をテレビで言ったら議論を呼ぶでしょうが、彼なら許されるような気がします。

彼だからこそ、芸人として地位を確立している彼だからこそ書けた文章のように感じます。

 

お前は家畜のままでいいのか?柵を飛び越えろ!

家畜という言葉はかなり強烈ではありますが、みんなおんなじ、代わり映えのしない人たちのことを揶揄して書かれています。

自分は周りと同じでいいのか。そのまま、己の個性も出さずに死んでいくだけでいいのか。

他人の意見を聞いて、わかったふりをして、自分の意見として話すのはもうやめにしたい。

自分の目でみて、自分の頭で考え、感じたことをそのままの自分でいられるような生活をしていきたい。

 

人間なんだから、いろんな考えがあっていいんじゃないかと俺は思う。

悪いことをすると世間に叩かれる。

それは当然ではあるがあまりにもひとつの意見にとらわれすぎている。

ひとつの意見を聞いてしまうと他の意見が考えに出てこない。

視野が狭くなっているのです。

視野を広く、そしていろいろな角度からものごとを見て、自分の考えで世の中を見ていくようにしたいものです。

 

エンゼルフィッシュは水槽の横から見れば立派だけれど、真上から見たらただの棒じゃねえか

こんな見方ができるようになりたい。

ものごとを人が見ないような見方で切り、それをユーモアを交えて伝えることができるというのは素晴らしいことだと思う。