ものごとにぷらす

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完全なる嘘というものはありえない

完全なる嘘というのはありえない

こう言われると

「自分は火星に言ったことがある」

などとあからさまな嘘を例にあげたくなるのはわかるが

私が言いたいのはもちろんそういうことじゃない

 

例えば、下記の一文を考えていただきたい

「ブログは個人の自由な意見を述べるのに役に立つ素晴らしいメディアである」

 

これは真実であるし、嘘はないと思われる

しかし、ブログのいい一面のみに光を当てた歪曲された見方でもある

 

「ブログは誰もが勝手な意見を述べ、無法なメディアである」

闇の部分を抜き出すとこうである

こちらも嘘ではないし、真実である

見方を変えるだけで同じ物事に違った印象を与えることができる

 

また、こんな例もあげてみよう

下記の文を読んで、考えていただきたい

DHMOとは、

水酸と呼ばれ、酸性雨の主成分である。
温室効果を引き起こす。
重篤なやけどの原因となりうる。
地形の侵食を引き起こす。
多くの材料の腐食を進行させ、さび付かせる。
電気事故の原因となり、自動車のブレーキの効果を低下させる。
末期がん患者の悪性腫瘍から検出される。
その危険性に反して、DHMOは頻繁に用いられている。

工業用の溶媒、冷却材として用いられる。
原子力発電所で用いられる。
発泡スチロールの製造に用いられる。
防火剤として用いられる。
各種の残酷な動物実験に用いられる。
防虫剤の散布に用いられる。洗浄した後も産物はDHMOによる汚染状態のままである。
各種のジャンクフードや、その他の食品に添加されている。

 

この文章を読んで、この物質を規制したほうがいいと思った人は要注意である

何を隠そうこの物質というのは「水」である

そして、この文章に一言一句、足りとも嘘偽りはない

しかし、嘘だと言いたくなる

 

真実を語ることで嘘の印象をつけたり、

嘘を語ることで真実の印象をつけることもできる

言葉というのは面白いものである

参考文献

DHMO - Wikipedia

 

危険な文章講座 (ちくま新書)

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